NPO法人 視覚障がい者国際協力協会(ICA)

視覚障がい者の自立を目指して

あいか通信96号 2018年1月号

         遅ればせながら 新年おめでとうございます

                        理事長 金 治 憲

 東京のお正月は、毎年約束されたように穏やかな晴天です。今年も好天に恵まれましたが、ここにきて24日の大雪、それに続く寒波で、都心の最低気温は48年ぶりに氷点下4℃とのこと。20㎝ 程度の積雪で混乱する交通網など、雪国の人からみるとなんてことはないのでしょうね。 来日前まで私が暮らした50年前のソウルの冬は氷点下の気温や凍った道は普通でしたから寒さには強い、と自認していたのですが、50年を経た今、さすがにこの寒さはこたえます。運動のためにと昼食は自宅でとり、自宅と治療院を一日2往復しているのですが、先日、大きな道路は雪もないことだし、ちょっと、と路地へ入ってみたところ見事に転倒してしまいました。筋力が低下していることを実感しました。

 こんな寒さのなか、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。本年が皆さまにとって良い年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 前号で、年末ご寄付をお願いいたしました。私たち庶民の日常生活を直撃する物価上昇が続くなか、多くの皆さまからご寄付が寄せられました。みなさまのご厚志に心よりお礼申し上げます。

 

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      あらためて・・・ アイン・ゲストハウスのこと(つづき)

 日本政府から現地のNGOに提供される「草の根無償資金」を治療院建設のためにSOKと協力して得ようと、土地探しをしていた時もアインのオーナー、キム氏は親身に相談に乗ってくださったり、デモンストレーションができるホテルを紹介してくださったり、ずいぶんお世話になりました。また、アインの宿泊客やご夫妻の知り合いにASAAVIKのメンバーをセラピストとして紹介してくださり、おかげで何人かは固定したクライアントを得ています。

 アインで働いている人たちも、みな親切で、私を訪ねて来るセラピストたちを大事にしてくれます。森山さんが行けない時には彼らをバス停まで迎えに行ったり、送って行ったり、快く引き受けてくれます。

 毎回、最後のミーティング、土曜日のランチは、日本から持参したカレールーで、カレーを作り、皆でいただくのですが、最初はキッチンで森山さんがメイドさんと一緒に作っていましたが、今では何人かのメイドさんたちがサッサと作ってくれるようになりました。

 お昼は、静かなもので、メイドさんたちにとってはホッと休める時間帯なのです。悪いなあと思いつつ、頼むことになるのですが(もちろん事前にキム夫人に頼みます。土曜日、夫妻は決まって教会です)実に気軽に“OK” してくれます。ベジタリアンのセラピスト、ノーラさんのこともよく憶えてくれて、2度目からは、頼むまでもなく彼女用のパンを用意してくれるようになりました。

 仕事だから当たり前、と言えばそれまでですが、私たちに対してもセラピストたちに対しても、お客さん、というより友達のような感覚で接しているような気がします。それが心地良いのかもしれません。

 

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            2017年 ASAAVIK の活動レポート

 ナイロビのASAAVIK治療院を手伝ってくださっているともさんと、ピーター・キムさんの後を引き受けてくださったJay(Chaeyong)さんのお二人から、治療院がオープンした5月から12月までの8カ月について、上記の表題付きのレポートをいただきました。

ナイロビ不在のICAにとっては、ほんとにありがたいものです。

 

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  国立博物館主催の国際文化祭にて、ボランティア、当日のクライアントと共に

 

ナイロビでは、毎年、公共の場所で文化際が開催されます。この場でセラピスト達 は、あん摩指圧の宣伝、クライアント開拓を兼ねてデモンストレーションをします。

 

 

 1)2017年のデモンストレーション活動

  ・5月 国立博物館 料金400ksh/1人 クライアント50人

  ・6月から毎週月曜日夜 日本居酒屋CHEKA  料金500ksh/1人 

   クライアント平均6人

  ・9月 日本人学校 料金400ksh/1人 クライアント26人

  ・12月 日本大使館 無料 クライアント91人

 

2)クライアント減少の原因

3)セラピスト(個人個人)についてのコメント

4)とも とJay の個人的コメント

5)これから予定していること

 

(上記の5項目に加えて94号でご報告した日々の施術記録)

2)クライアント減少の原因

1.8月10月の2度にわたる大統領選に伴う社会不安で外国人が帰国した。

2.選挙後は例年になく早くから、長いクリスマス休暇が始まった。

3.自宅での治療を希望するクライアントがセラピストを自宅によぶようになっ た。

4.受付係がいないため、施術を断ることもありクライアントを失望させた。

5.3人のクライアントから2名のセラピストについて苦情があった。

 

4)とも とJay の個人的コメント

1.治療院を組織的に運営するのは容易なことではない。

2.受付係がいないこと、問題解決のため話合いたと思うが当事者であるセラピストたちが集まることに非協力的。

3.私たちはセラピスト達を支援していきたい。

 

5)これから予定していること

1.出来るだけ早くボランティアのヘンリーと話し合う。

2.デモに来てくれた人たちの「顧客名簿」をつくる。

3.それをもとに治療院の宣伝メールをおくる。

4.1月中にデモンストレーションをする。

 

 一番の問題は、とにかく、2) クライアントの減少ですが、その原因として挙げられた1~3については、仕方ない部分です。5. は個人的な好みが違えば出てくる苦情もあります。苦情を貰ったセラピストは熱心ですし、技術も悪くはありません。聞いてみないと解りませんが仕方ない部分だとして、

2.受付係がいないこと、そのためにクライアントを断る、これは大きな問題です。ピーター・キム氏の不在が予想外だったとしても、やはり彼ら自身がその状況をよく理解して、やるべきことをやれるようにすること以外に解決策はあり

ません。東京でそんなことを言っていてもどうにもなりませんが・・・。

4)お二人の私的コメントでは、そのような問題点を挙げながらも3.セラピストたちを支援していきたいと括られています。これには感謝しかありません。

 この8カ月、セラピストたちがどんなことを考えてきたのか、早くに話合うことが必要ですが、今のところ目途が立ちません。方策を考えます。