NPO法人 視覚障がい者国際協力協会(ICA)

視覚障がい者の自立を目指して

あいか通信95号 2017年11月号

                          理事長 金 治 憲

 このところ安定した爽やかな秋日和が続いています。紅葉もいつもより美しいという声も聞こえてきます。昼夜の寒暖差が大きかったせいでしょうか。皆さまが、お住まいの周辺ではいかがでしょう。みなさま、お変わりなくお過ごしのことと思います。

 例年、秋は航空運賃の安い時期を見計らってのケニア訪問で、11月号は、活動内容をお知らせすることが多いのですが、今年はKISE との事業を中止したため、その後のやり取りはありますが、お知らせ出来るほどまとまってはおりません。

先の号でお知らせしましたように、来年のJICAの事業提案募集に向けて準備に取り掛かっているところです。

 

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               ケニアからの来客

 久しぶりに日本の秋を味わっていた、そんな折、ケニアからの客がありました。2009年からICAがナイロビ滞在の常宿としている、アイン・ゲストハウスのオーナーであるキム夫妻と、韓国にいらっしゃるキム氏のお母さん、叔母さんの4人、キム氏以外の3人は初来日だそうです。

 キム氏のお母さんは88歳、若い頃、ソウルで日本の銀行に勤めておられたそうです。キム氏が、母が元気なうちに一度日本の温泉へ連れて行ってやりたいと言っておられたので、キム氏が韓国に一時帰国する時にでも、日本まで足を延ばしてはどうか、と来日を勧めていたのです。

 その旅が10月末、2泊3日で、短くはありましたが実現しました。

 天気も良く、都庁の展望台から東京を眺め、ロマンスカーで箱根へ向かいました。富士山の展望は、頂上に雲がかかりいまひとつでしたが、見ることは出来ました。ロープウェイや芦の湖の海賊船に乗り、観光コースを一巡して、夜は温泉に2泊、のんびりしてもらって3日目は、人に頼まれたものもあるので買物をしたい、ということで新宿と羽田空港で買い物を済ませ、無事に見送ることができました。

 お歳を心配していたお母さんと、86歳の叔母さんは、お二人とも日本語が上手で同行の妻とも話は十分通じているようでした。箱根ではとてもお元気で、観光も温泉も楽しんでくださったのですが、さすがに新宿の人混みでは、脚が痛いと買物組と分かれて休まれました。遅い昼食の後、空港までどうだろうと心配でしたが、電車ではどうにか座ることができて空港へ到着しました。ここから、またソウルまで旅は続いたのですから、さぞかしお疲れだったことでしょう。

 後日、キム氏から、このお二人が日本に行けたことをとても喜んでくれて、自分としても今までで一番の親孝行ができたと思う。感謝している、と電話がありました。うれしいことです。私も、ケニアでとてもお世話になっているので、何とかお礼をしたいと思っていたのです。

 

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       あらためて・・・ アイン・ゲストハウスのこと

 1994年、私が初めてケニアを訪問した時、ナイロビ在住の日本人に紹介してもらったのが、後のアイン・ゲストハウスとなった宿でした。当時のオーナーは、韓国人で、なかなかの紳士ではありましたが、残念なことに食事が不味くて、以来利用することはありませんでした。

 その後、2009年、第2プロジェクト、確か2期目あたりから、いい宿はないかと探している時に、今迄のナイロビ講習でいろいろお世話になってきた田村さんの奥さまに薦められたのが、このアイン・ゲストハウスでした。名前もオーナーも替わっていましたが、偶然にも同じ宿だったのです。

 新しいオーナーのキム氏は夫人ともに私と同じ韓国人、話すに不便なこともなく、それに、肝心な食事は、料理自慢の夫人と韓国料理をしっかり教え込まれたキッチン・スタッフとで、今では韓国の家庭でも珍しいような伝統的な家庭料理を出してくれるのです。しかもそれがとても美味しいのです。お風呂好きの私にとって残念なことに、ここにはお風呂が無いのですが、そんなことより美味しい料理の方が楽しみです。

 

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            アイン・ゲストハウス正面

    客室12室のこじんまりした2階建ての古い建物ですが、広い庭には

    大きな木々が涼しい陰を作り、小鳥たちのさえずりが絶えません。

         サルもグァバの実を食べにやって来ます。

 

 当初は、なんといっても‘ 東京 ― ナイロビ ’という長旅の後、連日休みなく講義のスケジュールをこなしていただく講師とガイドにはお風呂のない宿では疲れもとれないのではないかと、宿泊だけはアインのすぐ近くにあるホテルを取り、夕食だけは特別に頼んでアインで一緒にしていました。(昨年までは、食事は宿泊客に限る、ということでしたが、今年からは、庭から直接入れるテラス部分をレストランにしていました)しかし、講師から、「お風呂が無いなんてことは、かまわない」と言われて、以来ずっと全員でお世話になることになったのでした 。

 窪田先生は、ケニアに来ると日本にいる時より体調がいい、と言っておられましたが、朝から夕方まで、1コマ90分の授業を4コマこなし、それも日本語、英語、時にスワヒリ語も飛び交うような状況の中で、さぞかしお疲れのことだろう思っていたので、その言葉には驚かされました。野菜たっぷりの料理のおかげではないかと思っています。

お世話になって、約8年、キム夫妻は、私たちのアインでの些細な日常生活のことからICAの活動内容に至る大事にまで、惜しみなく協力してきてくれました。 (つづく)

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              年末ご寄付のお願い

 また、例年どおり、ご寄付をお願いする時期が巡って参りました。1年の経つのはなんと早いことでしょうか、これでは、年中、寄付のお願いをしているような気分になってしまいますが、そうであれば、これを受け取られる側とて、年中、寄付を、寄付を、と言われているようなご気分なのではないかと心配になってしまいます。               

 心苦しいお願いではありますが、振込用紙を同封させていただきました。みなさま、どうかよろしくお願い申し上げます。

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               事務局より、お詫び 

 今号、11月号の発行が、大変遅れましたこと、お詫び申し上げます。担当の森山が、突然ギックリ腰に見舞われ、全てがストップしてしまいました。つくづく年齢を思い知らされました。体を大事に慎重に使っていかなければ、と思ったことです。            (森山)

 

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 今号が今年最後の会報です。少し早いですが・・・

 本年中は大変お世話になりました。これから本格的な寒さに向かいます。くれぐれもご自愛ください。

みなさま、お元気で、どうぞよいお年をお迎えください。