NPO法人 視覚障がい者国際協力協会(ICA)

視覚障がい者の自立を目指して

あいか通信88号(2016年9月号)

       KISEでのあん摩指導者養成 短期コース開講準備へ      

 

                          理事長 金 治 憲

 やっと涼しくなってきたなあ、とホッとしたのも束の間、次々とやって来る台風やら、それに続く秋雨前線の停滞やら、となかなか『爽やかな秋晴れ』は来てくれません。スッキリしないお天気が続いていますが皆さまお元気でいらっしゃいますか?

 ケニア人あん摩指導者養成の件では、2011年に、初めて、日本で言う特別支援学校教員養成機関にあたる、KISE を訪問して以来、今までご報告して来ましたように、いろいろなことがありましたが、今年6月、前回のケニア訪問時に、元駐韓国ケニア大使ゴビさんの多大なご協力で事は急転直下、まずはKISE の権限の範囲で実現可能な

ertificate Course (サーティフィケイト・コース:ICAでは便宜的に短期コースと呼んでいます)を開講する、というところまで進めることができました。

 やっとここまで来た、というところですが、開講に当たって具体的な事柄への取り組みは、これからが本番です。

 現在、事務局では今までの KISE との話合いで合意できている カリキュラムのうち、まず開講が決まった短期コースから教科書作成、教案作成にとりかかっています。 教案は、カリキュラムの中でICA側 が担当するあん摩関連の専門科目について、何年か後KISEだけでこの事業を引き継ぐことになった時のために是非作成して欲しい、とKISEから要望されたものです。

 これらは、今まで講師としてケニアのあん摩講習に関わってきてくださった元福井盲学校の窪田先生、元宮城盲学校の宇和野先生のご協力で進めています。 今後は、さらに翻訳、点訳、印刷・製本などの作業で、またいろんな方々のご協力をいただくことになるでしょう。

 11月後半にはケニア訪問を予定しています。現地では、事業実施にあたっての契約書とでも言うべき、今までの話合いの到達点をまとめたMOU (Memorandum of understanding) や予算の修正など、確認が必要なことがいっぱいです。また、受講生たちにとって、この短期コースを修了することが、どんなことに、どう繋がっていくのかということもKISEと共に明確にしていかなければなりません。受講生たちとも、しっかり、話し合いたいと思っています。

 

 

 

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                        ピーター・キムさん撮影

 子どもたちのスナップ写真は、6月にビトリスさんのアパートを、ハリ治療のため訪問した時のものです。

 

 この時、初めて私たちは受講生の家を訪問したわけですが、彼らの移動事情(徒歩にしろ乗物にしろ)や生活環境の悪さ、それがまさに彼女の遭遇した事故の原因の一つでもあると思いながら、げんなりして彼女の家を出たのですが、階段を下ると、踊り場にこんなピカピカの笑顔が賑やかにひしめき合っていたのです。

私たちも思わず笑顔に!!          

                               (森山)

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              ケニアの食生活 (続)

                             山平 健人

 さて田舎の食事はどうかと言いますと、まず朝は食べたり食べなかったり。昼も食べたり食べなかったり、夜はウガリと野菜スープ(野菜の煮物?)という感じです。このほか、田舎で良く食べたのは、ギゼリという豆とトウモロコシの煮物、マンダジという揚げパン、バナナ、マンゴー、グァバなどの果物です。ケニアの田舎では、そこら中にバナナやマンゴーの木があり、それらを食べることに関しては、困るということはないように思いました。 バナナはスイートバナナのほかに、調理用のバナナがあり、これはどちらかというと、ジャガイモのような味で、炒めて塩などで味付けをして食べます。 

 マンダジという揚げパンは、私にとってはとても感動した思い出深い食べ物です。田舎でのホームステイ先の息子さんが、朝の農作業を終えた後に、『これ美味しいから一緒に食べよう』といって、マンダジという揚げパンをわざわざ買ってきてくれました。大変失礼ながら、正直彼にはそのようなお金の余裕があるとは思えません。それでもわざわざ私のためにパンを買ってきてくれた彼の気持ちに、本当に胸が熱くなりました。 ちなみにそのマンダジですが、素朴な味なのですが、本当に美味しくて、その後は私もちょくちょく購入して、彼と一緒に食べていました。ホームステイ先の近くでは道端の露店で売っていましたが、都会ではあまり見かけなかったように記憶していますので、もしかするとその地域特有のスナック的な食べ物だったのかも知れません。

 ここからは皆様お待ちかね(笑)、ケニアのグルメ情報です。

 ナイロビやキスムなどの都市には、レストランやカフェなども多くあります。観光客向けの店もあれば、現地のケニア人向けの店ももちろんあります。そんな中ナイロビに滞在中に現地の日本料理店に連れて行っていただく機会がありました。ケニアでも大変美味しいかつ丼やお寿司を食べられることに大変感動しました。特にお寿司に関しては、ケニア近海ではマグロをはじめ様々な魚介が取れるそうで、味も美味しく種類も豊富でした。日本料理店に行くときは、ほぼ人に連れて行っていただいていたので、価格がどうだったという点をお伝えできない点は申し訳ありません(苦笑)。

 他にもイタリアンや中華、珍しいものではソマリア料理の店もありました。その多くは基本的には観光客もしくはビジネスで来ている外国人向けだと思いますが、味はどこも大変美味しかったです。価格は日本で外食するのと同じくらいでした。

 その中でも私が特にお勧めしたいのが、エチオピア料理です。これは私がナイロビでホームステイしていたNGOの事務所には、エチオピア難民のおじさん(マンディーさん)も間借りして住んでいました。そのマンディーさんがとても良い人で、ソマリア料理を手作りして食べさせてくれました。その料理がとても美味しくて、後日わざわざエチオピア料理店を探して、食べに行ったくらいです。牛肉のひき肉と玉ねぎなどを炒めたものを、チャパティのようなクレープ状のものに包んで食べるというもので、具材をワット、クレープ状のものをインジェラと呼ぶようです。辛口の料理でしたが、辛口が好きな私にはとても美味しかったです。このマンディーさんとの思い出の大切な料理でもあります。

 エチオピア料理の説明の中で引用しましたチャパティもおすすめ料理のひとつです。これはそのまま食べても、副菜を包んで食べても大変美味しいです。 ホームステイ先ではウガリ料理が中心だったので、私は外食する際にはほとんどチャパティを食べていました。 ランチセットなどでは、ウガリのセットか、チャパティのセットかを選べるようになっている店が多かったように記憶しています。 チャパティセットの方がウガリセットよりも高くなっている店がほとんどです。一度田舎でチャパティもウガリも同じ価格の店を見つけた時はかなり嬉しかったことを覚えています。    

                               (つづく)

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事務局より:次号11月号はケニア出張のため発行が遅れます。

よろしくご了承ください。