NPO法人 視覚障がい者国際協力協会(ICA)

視覚障がい者の自立を目指して

あいか通信70号(2013年9月号)

 

                                                     猛暑の夏が終わりました

                                                                                                                       金 治憲

長かった猛暑の夏、豪雨、竜巻、しかもこのどれにも「今までに“経験したことがない・・・」が枕詞のようでしたが、皆さまのところではいかがだったでしょうか。はかり知れない自然界の猛威を思い知らされた夏、人がつくり出したにもかかわらず、制御不能となった負の遺産を注視し続けた夏でした。

やっと静かに晴れ渡った秋夕(日本でいう中秋の名月)をソウルで祝い、いよいよ本格的に秋からの活動を始めようとした矢先に、ケニアのナイロビで起こったテロ事件のニュースでした。恐ろしいことです。事件から3日経った今も当のケニア政府機関の発表内容はまちまちです。とにかく、一刻も早く収束してほしいものです。

ニュースを聴いて、ナイロビ在住の受講生、知人たちのことが心配になりましたが、まず、ウエストランド地区に住んでいる人もいないし、ましてやウエストゲイトの高級なショッピングモールに行くこともないはずです。事件に巻き込まれるなんてない、と思いつつ電話をかけてみましたがうまく繋がらず、24日になって、やっとアカイさんと繋がりました。

「みんな大丈夫です」との返事にやっぱりホッとしました。ICAがケニアでお世話になっている方々からも、「変りありません」との返信をいただきました。事件当日、ナイロビの日本人学校でお祭りがあったそうで、日本人は皆お祭りに来ていて、幸いなことに事件に巻き込まれた人はいなかったそうです。

それにしても、11月には、ICAでもナイロビでケニア講習や、Kenya Institute of Special Education(日本語で言うと、ケニア特別支援学校教員養成所、というところでしょうか)等の機関との話し合いも予定しているのですが・・・

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 ケニア特別支援学校教員養成所(Kenya Institute of Special Education)訪問 

 

 そのケニア特別支援学校教員養成所に、今年7月行って来ました。2011年に続いて2度目の訪問です。ナイロビ郊外の広々とした敷地には緑に囲まれた建物が点在し、キャンパス内の、ちょっと離れた建物に行くのに車で移動している人も目に付きました。排気ガスで空気の汚れた市内から行くと活き返るような気がします。

 

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<養成所の建物。今ではみどりの木々が大きく育って風に揺れています>

 

ここは、日本で言う特別支援学校、つまり、様々な障害を持つ児童、生徒を指導する教員を目指す人が学ぶ学校で、小学校以上の教員資格を持っていることが入学の条件です。そのうえで、さらに一定の教育を受け、卒業して特別支援学校教員の資格を得ることができるのです。

今回も、初回の訪問時に対応してくれた副所長のマーガレットさんと話合うことができました。マーガレットさんの話では、講習の度に通訳をお願いしている元留学生のフィリゴナさんとパペチュアさんは、なんと、彼女の高校教師時代の教え子だったそうです。ちなみにフィリゴナさんが語ったところによると、マーガレットさんは、とても厳しい先生だったそうです。

前回の訪問は、ICAを知ってもらうことと、主には養成所がケニアでどんな役割を持ったところなのかを直接知ることが目的でした。今回はその結果を踏まえて、ケニアの視覚障害者にかかわってきたこれまでのICAの活動、その到達点として、今後の活動の柱のひとつとした、ケニア人のあん摩教員養成について説明し理解を求めました。

実際のところ、この課題はICAのような小さな、しかもケニア国外の団体が、そうそう実現できることではありません。しかし、細々とでもここまで育ってきたケニアのあん摩を根絶やしにしてしまうことはできません。

何よりもケニア人自身が、あん摩の技術を次世代の人びとに伝えていけるようになることが、あん摩を根付かせ、自立発展へ向けていくための最低条件です。それを何とかケニアの視覚障害者の職業教育システムに組み入れて安定したものにして欲しいと思います。そのためには、現地の団体やケニア政府関係機関などの協力が無ければ、実現はまず不可能でしょう。

マーガレットさんは、あん摩教員養成に大いに関心を寄せられて、自分としては協力していきたい、と言ってくれました。この件を受け容れるにあたっては、教職員の合意を得なければならないが、まずは、あん摩がどういうものかを理解してもらうために、ご自分のおしえ子であるフィリゴナさんとパペチュアさんにあん摩のデモンストレーションをやってもらうのはどうかしら、などと、早速頭の中ではアイデアが湧いてきているようでした。うれしいことです。こちらも力が湧いてきます。

スムーズに事が運べば、これから、具体的にカリキュラムの検討などを始めることになるでしょう。この間、日本の『理療科教員』養成のためのカリキュラムを送りました。先日は、マーガレットさんから ― 所長が大変関心を持って、11月の訪問時には直接会いたいそうです― というメールを受けました。

良いスタートが切れたようです。今までの講習とはまた違った新しい事業です。これを、ケニア政府関係機関と協力しながら進めて行くことが、ケニアの視覚障害者の自立に確実に繋がっていくこと、この間の講習であん摩を学んできた受講生たち、マチャコス視覚障害者技術訓練校の卒業生たちの仕事が、将来、少しでも安定したものになっていくことを信じて、進めて行きたいと思っています。

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          ④ サファリのすすめ (その2)

                             山平 健人

また、サファリツアー中はお土産を買わないことをお勧めします。荷物が増えるというのもあるのですが、お土産はナイロビ市内で開かれているマサイマーケットという朝市や、市内のお土産屋で買う方が種類も豊富で断然安いのです。

実際に私は動物の皮で作られた太鼓をサファリツアー中に買いました。事前に色々と本を読んでいたので、価格交渉をしてかなりお得に買ったつもりでしたが、その後ナイロビ市内で半値くらいで売られているのを見つけ、物凄く悔しい思いをしました。

また、マサイ・マラのお土産屋では、お土産屋担当のマサイ族の人が、『ハンドメイド、ハンドメイド』としきりにお土産を見せてきます。しかし、私はナイロビ市内のお土産屋で、マサイの人たちがたくさんお土産を購入して持ち帰るのを目撃してしまいました(笑)。都会で大量に安く買い、自分たちの村で高値で売る。マサイ族というブランドを上手く利用する。マサイの人たちはなかなか商売上手です。

次号 ⑤ 活動場所を探して… へ、つづく。お楽しみに。

 

***事務局から***************************** 

・次号『あいか通信』71号は、ケニア講習が予定通り実施されれば、12月中旬の発行となります。ご了承ください。

・ホームページを引っ越しました。

今まで、‘プララ’のブログでホームページを開いていましたが、不具合が発生して手に負えず、この度‘はてなブログ’に引っ越しました。

新しいURLです。

http//ica2001.hatenablog.com /

あいか通信の他、通信に載せきれない写真なども公開していきますのでぜひご覧ください。