NPO法人 視覚障がい者国際協力協会(ICA)

視覚障がい者の自立を目指して

あいか通信58号(2011年9月号)

 

東日本大震災、津波、原発事故から半年、まだその傷も癒えないところにまた大きな被害をもたらした台風12号の来襲です。

ニュースを聞きながら、半年前の状況を思い出しました。皆さまのところではいかがだったでしょうか。どうにか無事に台風をやり過ごされた事を祈りつつ被災された方々には心からお見舞い申し上げます。

猛暑の夏が去りホッと一息ですが季節の変わり目です、くれぐれもご自愛ください。

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           受講生にアンケートを実施しました    

さて、この8月の講習会では、第2プロジェクトの最終年度にあたり、今までのまとめとこれからの事業展開の参考にするため、受講生を対象に簡単なアンケートを行いました。

アンケートは質問紙法でやりたかったのですが、普段点字を書き慣れていない彼らなので、対面方式で、一人一人行いました。実際、点字器を持っているかどうか尋ねたところ、一人を除く全員が自分のものではなく学校や友人から借りているとのこと、残る一人は持参していませんでした。

講習の回を重ねるごとに、点字でノートをとる人がどんどん増えてきたなあと思っていたにもかかわらず、現実は相変わらず厳しい状況とみるべきか、ノートをとることにこだわっているのは私達だけなのか、いずれにしても今回は殆どの人がノートをとっていました。                 

16名のアンケート回答を整理しながら、もうすこし突っ込んで聞くべきだった、というところも所々ありましたが、次回、会った時に確認したいと思っています。

また、今回1回の調査では、講習会に参加できずもれた人もあるので、出来るだけ多くのデータを集めるために、その人達にも次回あらためてお願いしたいと思っています。

アンケートの結果は、もともと対象者が少数なので数で括れるようなものではありませんが、それでも思ったより明確に現状を示しているように感じました。

アンケートの回答を、ほぼ生のまま表にしましたが、皆さん、どんなふうに読み取られたでしょうか。ご意見、ご感想などお寄せいただけると幸いです。

 

*Web上のあいか通信では、アンケート結果の表は載せることができません。かなり個人的な情報が含まれているため割愛いたします。ご了承ください。

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          アンケートで明確になってきたこと

1.あん摩を始めるまでに、自立を目指して、仕事につながるものを勉強したり、資格を取ったりしたが、結局あん摩で経済的に自立している。

2.経済的自立ができた人たちは、2004年、第1プロジェクトからスタートしている。つまり、7年間経験を積んできている。

3.経済的自立ができた人たちは、ナイロビ在住である。つまり大都市在住である。ちなみにナイロビでは、1時間の施術で治療費は1000Kes。(約1000円〉

ナイロビ以外の地方では、現状ではあん摩だけで経済的自立をするのはなかなか 困難。地方では1時間の施術で治療費は200 Kes から 500 Kes。

2004年からスタートした人でも地方在住者は、あん摩だけで自立するのは困難な状況である。

4.経済的自立ができた人たちのなかには、自分の生活はもとより、家族の大黒柱となって働いている人もいる。

5. 経済的自立ができた人たちは、今後も講習を続けてほしいと希望している。

地方で苦戦中の人たち、マチャコス校を卒業したばかりで、これからという人たち、全員が、あん摩を仕事として自立をめざしている。

 以上、大まかにまとめました。

 

第2プロジェクト終了となると、当協会としては、ますます厳しい状況になっていきますが、今後の課題として、受講生たちのあん摩技術の向上のために、フォローアップ講習を継続すること、病院・ホテル・スポーツ施設などを彼らの職場として開拓していくこと、あん摩師資格をケニア政府に認定してもらうために、マチャコス校のあん摩指圧コースを充実させていくことなど、進めていきたいと考えています。

今後ともご支援をよろしくおねがいいたします。          

                                (事務局)