NPO法人 視覚障がい者国際協力協会(ICA)

視覚障がい者の自立を目指して

あいか通信55号(2011年3月号)

                

               東日本大震災

                                 事務局

3月8日夜、ケニア講習を終えて戻って来た3日後、東日本大震災が起こりました。地震、津波、原発事故と私たちの想像をはるかに超えた大災害、いまだ日毎に増え続ける死者数に言葉もありません。皆さまご無事でいらっしゃったでしょうか。被災された方々には心からお見舞い申し上げます。

この間、日本のこの状況を心配してくれた7ヵ国の元留学生たちから安否を問う電話がありました。中には10 年ぶりに話ができた人もありました。こういう時とはいえ、うれしいものです。

原発は各国にとっても大きな関心事らしく、韓国では通常の放送を中断して日本の状況を報道する特別番組を放送していました。

 

今回のケニア講習では最終日に、日本大使館主催で行われた日本文化祭であん摩のブースを用意していただくことができました。

急遽作成することになった宣伝用リーフレットは、今回も飛び入りで講習を手伝ってくださった石山琢子さんにお願いし、当日はJICA ケニア事務所の所長さんはじめ2名の担当者、日本のJICA 地球ひろばから出張中の2名のアフリカ担当者、と心強い支援を得て、14名の受講生と窪田先生とであん摩デモンストレーションを始めました。

ところが予想を超える希望者に、マチャコス校から見学にきていた在校生5名も加わって約2時間で100名ほどの人たちにあん摩を体験してもらうことができました。受講生たちには良い経験になったでしょう。

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     大事の前の小事を教えてくれたケニア按摩講習会

                    福井県立盲学校教諭 窪田清和

 

ケニアへ出発する前に、自宅で2回失神しました。2回とも救急車で運ばれたにも関わらず、CT、心電図、血液検査など異常がみられず、早く家に帰ることができました。その後も自覚症状は特にありませんでした。

しかし10日間で2回の失神はさすがにおかしいと思いました。ケニアへ一緒に行く皆さんに、迷惑をかけてはいけないと悩みましたが、主治医の診察を受けてから参加を決めることにしました。そして、夜遅く森山さんに電話し「もし、診察の結果が悪ければ、今回は行けないかもしれない。」と伝えました。

主治医の説明は「気管に食べ物や飲み物が誤って入り、強くむせたのが原因で、脳が酸欠状態になり、失神をおこしたのでしょう。再び同じことが起こるかもしれません。でも、ケニアへは行っても大丈夫です。」とのことで、とりあえず一安心しました。

その後、出発の2月26日までの1ヶ月間、一滴も酒は飲みませんでした。妻にも「酒はやめること。酒を飲むならケニアへ行ったらあかん。」と強く言われ、ずっと我慢をしていました。

飛行機に乗った途端、この禁酒はすぐに破られましたが、量はかなり減り、我慢もできるようになりました。ケニアの按摩講習会もハードスケジュールでしたが、無事に務めることができました。

もう一つ大変だったのは、ケニアからの出国時のセキュリティチェックです。ベルトなどでひっかかると思っていましたが、「バッグを開けて見せろ」と言われ、それに従うと、点筆が目に留まり取り上げられてしまいました。さらに、点字盤や打腱槌(ハンマー)、爪切りなども取り上げられました。同行のスタッフが「それは筆記用具なので、返してほしい」と叫んでくれました。

最終的には、危険物でないことを理解してもらい、返してもらうことができました。あのままだったら廃棄されてしまったでしょう。機内持ち込みのカバンの中には、細心の注意を払う必要があると痛感した次第です。まさしく大事の前の小事だと思いました。

話は変わりますが、最終日の午後に、日本大使館の日本文化祭で、按摩デモンストレーションを行いました。JICAの美人スタッフの呼び込みのお陰で、大勢の方々に体験してもらえました。私もスタッフの一人として、4人ほどのケニア人、アメリカ人や日本人に按摩施術を行いました。体験者は合計100 人くらいになったと思います。

最後に、今回の講習会を通して、受講生は期間中寝食を共にし、親睦を深めることができたと思います。今後もお互いの絆をさらに深め、視覚障害者団体として、要望や要求ができるよう発展していくことを、心から期待しています。

 

 

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講義中の窪田先生

隣は通訳のフィリゴナさん

 

 

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かわるがわる聴診器で心音を聴いているところ

 

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    ケニア講習受講生たちとの交流とケニアの自然体感ツアーご案内

この度、事務局ではICA 創立10周年を記念して、第2回ケニアへの旅を企画しました。ちなみに、1回目は創立5周年記念に実施したものです。

皆さまのご支援のもと、2004年から現在まであん摩を学び自立へ向けて頑張っている受講生たちと交流し、彼らのあん摩で長旅の疲れをとり、しばし、ケニアの雄大な自然をゆったり流れる時のなかで体感してみませんか。キリマンジャロの山麓アンボセリや、フラミンゴで有名なナクル湖を予定しています。

どこまでも続くサバンナを渡る爽やかな風、サバンナに様々な模様を描く雲の影、あちこちに群れをなす動物たち。ケニアの伝統的な家庭料理もおたのしみです。

!!皆さまの参加をお待ちしています!!

 

                  記

1.期間:2011 年8 月4 日(木) ~ 8 月12 日(金) 8 泊9日

2.日程:8 月4 日:20:45 羽田発―22:05 関空着 23:50 関空発

  カタール航空 ドーハ経由でナイロビへ。

  8 月5 日:現地時間12:30 ナイロビ着

       3 時ごろナイロビ市内ホテル着

  8 月6 日:日本大使館文化センターで行われるあん摩デモンスト

       -ションに参加してあん摩体験。

       夜は講習会場YMCA で受講生たちとの交流会。

  8月 7日:ナイロビでマサイマーケットを見物後、アンボセリへ。

  8 月 8 日:アンボセリで一日のんびり(サファリ朝夕2回)

  8 月 9 日:アンボセリで朝食前に最後のサファリ、朝食後ナイロ

       ビヘ。夕食はケニアの伝統的家庭料理を味わう。

  8 月10 日:ナイロビからナクル湖へ。午後はのんびり。

  8 月11 日:ナクルから空港へ 18:50 ナイロビ発 帰路

  8 月12 日: 16:20 関空着 20:00 羽田着

3.参加費35 万円に含まれるもの

  運賃:飛行機・バス等

  宿泊費(1部屋2人)

  食事費(朝食6回・昼食6回・夕食6回)

  アンボセリ・ナクル国立公園入園料

  空港税・ビザ代・燃油サーチャージ

4.参加費に含まれないもの

  ルームサービス、電話代など個人的諸費用

  1部屋1人利用の場合の追加料金

  ビジネスクラス追加料金

  任意海外旅行傷害保険

5.問合せ先:ICA 事務局

  電話:03-3936-4305

  E-mail:ica2001@zpost.plala.or.jp